アロハロ

いつも写真集を買いに行く店は電車で帰宅ルートから大回り、時間にして30分ほどロスをする。
昨日も確認のために寄ってみたけどまだ置いて無かった。そして今日は既に閉店していた。
時間は午後9時30分。もう1件心当たりのある店は梅田。地下鉄でこれまた往復30分ほどロスをする。
確実に店が開いてる保証はどこにもなかったがとりあえず行ってから考えようかと。
店は開いていた。この時間なのに大混雑。
ヲイヲイおまえらそんなにれいな大好きだったのかよ〜このツンデレめと思いつつ写真集のコーナーへ。
まぶしいそれはまるで僕を待っていたかのように僕を待っていた。


帰宅。焦ってビニールカバーを破りアロハロにかぶりつく。
ページをめくる度(れいにゃれいにゃー)と鳴きながら。
アロハロをめくりながら(れいにゃれいにゃー)と鳴くのはずばり男の本能だ。
本能が男を(れいにゃれいにゃー)と啼かせるのだ。


しかしあるページに達した時、男は啼くのを忘れ、ただただページに吸い込まれていた。
なんでこの子はここまで私の心に入って来て私を支配するのだろうか。
こればっかりは本当になんでかわからない。はっきり言って謎だ。
世の中に理屈のない事柄など有り得ない、というのが男の持論だがどうやら例外もあったようだ。


まったく、一体なんなんだよ田中れいな


ただひとつ言えるのは今回の写真集は表情がものすごくいい。